
PS Vitaは発売から年月が経過しましたが、今なお根強い人気を誇る携帯型ゲーム機です。2025年現在も中古市場で入手可能で、私も複数台所有して楽しんでいます。
この記事では、PS Vita本体の中古購入におけるポイントや注意点、型番の違い、独自メモリーカードの特徴までを網羅的に解説。安心して購入するためのチェックリストも掲載していますので、ぜひ参考にしてください。
PS Vita本体は中古で手に入れるのが基本
新品の販売は終了しているため、PS Vita本体は中古品での購入が一般的です。中古品は状態や付属品に差があるため、信頼できる販売店やショップで購入することが重要です。
実店舗で探す方法
私がコレクション用に購入したのはブックオフの店舗でした。実際に手に取って状態を確認できるのは大きな安心感があります。
- 箱や説明書、充電器などの付属品の有無を確認可能
- 動作確認済みの商品がある店舗も多い
- 価格は状態やカラーによって12,000円〜18,000円程度が相場
店舗によって在庫状況は異なるため、複数店舗を巡るのもおすすめです。また、旅行や遠出の際に地域の中古ゲームショップを巡るのも楽しみの一つで、地域ごとに掘り出し物に出会える可能性があります。
オンライン中古ショップの活用
- 駿河屋:豊富な在庫と詳細な状態ランク表示
- ゲオオンライン:簡易クリーニング済みで短期保証付き
- 楽天市場・Yahoo!ショッピング:ポイント還元が利用可能
大手のオンラインショップは状態表記や保証が明確なため、初めて中古を買う方にもおすすめです。
フリマ・オークション利用時の注意点
メルカリやヤフオクなどの個人取引は安価で出回ることもありますが、以下のリスクがあるため慎重に選びましょう。
- 純正充電ケーブルでないことが多い
- 箱のへこみや傷、液晶の微細なキズが見えにくい
- 説明と実物の状態が異なる場合がある
- 初期化や動作確認が不十分なことがある
- トラブル時の対応が難しい
PS Vitaの独自メモリーカードについて

PS Vitaは一般的なmicroSDカードではなく、専用の独自規格メモリーカードを使用します。このメモリーカードはゲームのダウンロード保存やセーブデータの管理に必須です。
容量は4GB、8GB、16GB、32GB、64GBといった種類があり、現在では32GBあれば大抵のゲームやアプリを保存できて困ることはありません。特に複数タイトルをダウンロードしたい場合や、動画やデータを多く保存する方におすすめです。
なお、この独自カードは価格が一般的なmicroSDカードより高価なため、購入時のコストがややかかる点は留意してください。
型番別の特徴と液晶の違い
PS Vitaは初期型(PCH-1000)と後期型(PCH-2000)で画面の構造が大きく異なります。
初期型は有機EL(OLED)ディスプレイを採用しており、発色や黒の表現に優れていますが、その反面、経年劣化によって「液晶焼け」が発生しやすいという欠点があります。これは、長時間同じ画面を表示していたり、経年劣化が進んだ個体に多く見られる現象です。
参考までに、私が所有している初期型PS Vitaの液晶焼け状態を撮影した画像を掲載しておきます。
【参考】PCH-1000(初期型)の液晶焼け事例

このように、ホーム画面やゲーム中に表示されていた残像が、画面全体に黄色っぽく焼き付いているのが分かるかと思います。
一方、後期型(PCH-2000)は液晶(LCD)を採用しており、焼けの心配はありませんが、一部の個体には液晶が黄色っぽく見える「尿液晶」と呼ばれる特徴があります。
実際のゲーム画面比較|ペルソナ4 ザ・ゴールデン
発色の違いをより分かりやすくするため、人気タイトル『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』で、初期型と後期型の画面を比較した画像を用意しました。
【下】PCH-1000(有機EL) / 【上】PCH-2000(液晶)




画像では分かりにくいかもしれませんが有機ELの方が黒が締まり、黄色や赤色などビビッドな色がより濃く表示されています。一方、後期型は全体的に白っぽく見える傾向がありますが、そのぶん長時間プレイでも目が疲れにくいという声もあります。
型番 | PCH-1000(初期型) | PCH-2000(後期型) |
---|---|---|
発売時期 | 2011年 | 2013年 |
画面タイプ | 有機EL(OLED) | 液晶(LCD) |
特徴 | 鮮やかな発色でコントラストが高い。やや重く、バッテリー持ちは短め。液晶焼けのリスクあり。 | 軽量化されバッテリー持ち改善。尿液晶(黄ばみ)が出る個体もあるため注意。 |
充電端子 | 専用端子 | microUSB |
重量 | 約260g | 約219g |
バッテリー持ち | 3〜5時間 | 4〜6時間 |
中古購入時のチェックリスト
中古品を購入する際は、以下のポイントをしっかり確認しておくと安心です。
- 画面のキズや焼けがないか(特に有機ELモデルは注意)
- ボタンやスティックの操作感に違和感がないか
- ソフトの読み込み動作に問題がないか
- 本体の初期化がされているか(前使用者のアカウントが残っていないか)
- 付属品の有無(充電器・メモリーカードなど)
特に注意したい:スティックのドリフト現象
PS Vitaのアナログスティックは経年劣化しやすく、中古品ではドリフト(触っていないのにカーソルやキャラクターが勝手に動く現象)が起きている個体も少なくありません。
具体的には、メニュー画面やゲーム内でスティックを倒していないのにゆっくりとカーソルが流れていく、あるいは操作しても反応が鈍いといった症状が確認できます。
店頭で試遊できる場合は、スティックをニュートラルに戻した状態でカーソルやキャラクターが勝手に動かないか、細かく確認しておくと安心です。
ドリフトが起きている場合、自力での修理は難易度が高く、パーツ交換が必要になることもあるため、購入前にチェックしておくべき重要ポイントです。
まとめ:信頼できる中古品を選んでPS Vitaを楽しもう
PS Vitaはまだまだ魅力的なゲーム機であり、中古市場で良質な本体を見つけることが可能です。旅行先での中古ショップ巡りなども楽しみながら、自分に合った一台を手に入れてください。
結局どちらの型番がおすすめかと言えば、どちらでも構いません。液晶の好みや充電端子の違いはありますが、状態が良く、好きな本体カラーが見つかったのであれば、それを購入して損はありません。PCH-1000でもPCH-2000でも、遊びたいゲームを快適にプレイできることに変わりはないからです。
信頼できる店舗やオンラインショップを活用し、チェックリストを参考に安心して購入しましょう。複数台所有で楽しむ私の体験からも、PS Vitaの魅力は色あせていません。
©Sony Interactive Entertainment Inc.
コメント