イースシリーズはどこから遊ぶべき? 各タイトルと特徴・プラットフォームまとめ
はじめに

アクションRPGの老舗、イースシリーズ。
リメイクや移植が多く、どこから遊び始めればいいのか迷ってしまう人も多いと思います。この記事では、2025年時点で遊びやすい主要タイトルや、その選び方について、シリーズ初心者でもわかりやすく紹介していきます。
イースシリーズ一覧(ナンバリング・おすすめ版・プラットフォーム)
タイトル | 初出年 | 主なおすすめ版 | 主なプラットフォーム |
---|---|---|---|
イースI | 1987 | イースI&IIクロニクルズ | PSP / PC(Windows) |
イースII | 1988 | イースI&IIクロニクルズ | PSP / PC(Windows) |
イースIII | 1989 | イース・メモワール フェルガナの誓い | PSP / PC / PS4 / PS5 |
イースIV | 1993 | イース セルセタの樹海 | PS Vita / PS4 / Switch / Steam |
イースV | 1995 | SFCオリジナル版 / PS2リメイク(ロストケフィン) | SFC / PS2(※制作外・入手困難) |
イースVI | 2003 | イースVI ナピシュテムの匣 | PC / PS2 / PSP(※PS4・Switch・Steam版なし) |
イースVII | 2009 | イースVII | PSP / Steam |
イースVIII | 2016 | イースVIII -Lacrimosa of DANA- | PS4 / Switch / Steam / PS5 / iOS / Android |
イースIX | 2019 | イースIX -Monstrum Nox- | PS4 / Switch / Steam / PS5 |
イースX | 2023 | イースX -NORDICS- / NORDICS COMPLETE EDITION(完全版) | PS4 / PS5 / Switch / Steam |
イース オリジン | 2010 | Ys Origin -スタンダードエディション- | PC / PS4 / Switch |
どこから遊べばいいか
イースシリーズはナンバリングこそありますが、舞台や登場人物が毎回変わることも多く、作品ごとに独立しています。どこから遊んでもストーリー的に困ることはありません。
ざっくりした時系列:
I → II → IV(セルセタ)→ III(フェルガナ)→ V → VI → VII → VIII → IX → X
とくに思い入れがなければ、最新作のVIIIやXから入って問題ありません。
初めてイースを遊ぶなら
イースVIII -Lacrimosa of DANA-

シリーズの中でも完成度が高く、イースという名前に触れたことがない人でも楽しみやすい一本です。
舞台は無人島。サバイバル生活を送りながら古代文明の謎を解き明かしていくストーリーが展開されます。アドルの冒険とヒロイン「ダーナ」の悲劇を描く物語は、シリーズの中でも屈指の完成度といわれています。
戦闘は操作キャラクターを切り替えつつ、スピーディで爽快なアクションを楽しめます。探索、拠点作り、戦闘と、RPGとして求められる要素がしっかり詰まっており、2025年にはPS5版も登場したことで、さらに快適に遊べるようになりました。
イース・メモワール フェルガナの誓い(イースIIIリメイク)

昔ながらのアクションRPGが好きな人なら、こちらがおすすめです。元々はイースIIIという作品ですが、現在のリメイク版ではシンプルながらも手応えのある2Dアクションが楽しめるようになっています。
かつてPC版は異常なまでに難しく、敵の攻撃力が高く、一瞬で大ダメージを受けるようなバランスでしたが、現在のリマスター版では遊びやすく調整されました。ボス戦では行動パターンを覚えながら慎重に挑む必要がありますが、そのぶんクリアしたときの達成感は格別です。
短めのストーリーとスピード感ある展開で、手軽に「アクションゲームとしてのイース」を知ることができます。
イース セルセタの樹海(イースIVリメイク)

「世界を歩き回る」「探索する」という楽しみが好きな人にはセルセタの樹海がぴったりです。広大な森林地帯を舞台に、行ける範囲が広がっていく冒険が待っています。
探索によってマップが少しずつ埋まっていく手触りは、オープンエアゲームにも似た満足感があります。パーティを組み、属性やスキルを活かしながら戦うアクションRPGとしても非常に遊びやすい作り。アドルが失った記憶を取り戻すというストーリーはシンプルながら、王道の冒険を感じられる内容です。
【個人的オススメ】イースVII(プレイ環境がある人限定)

今となっては、あえて急いで遊ぶ必要はないかもしれませんが、もしPSPやSteam版を遊べる環境があるなら、イースVIIは個人的に今でもおすすめしたい一本です。
イースシリーズが3DアクションRPGへと本格的に進化した記念碑的な作品で、当時、これが携帯機で動くこと自体が驚きでした。限られたスペックのPSPでも、スピード感ある戦闘と仲間との連携がしっかり形になっていて、今遊んでも十分に楽しめます。
シリーズ初となるパーティ制が導入され、アドル一人旅では味わえなかった新しい戦闘の面白さが生まれました。属性やスキル、回避アクションといった今のシリーズに続く土台は、このVIIで確立されています。
ストーリーは古代文明や神話をテーマにした「これぞイース」という内容で、テンポ良く進むため気軽に遊べます。
イース オリジンについて
イース オリジンはナンバリングとは異なるスピンオフ作品。物語はイースI・IIよりも前、空中都市イースが崩壊する直前を描いています。主人公はアドルではなく、ユニカとユーゴというキャラクターが登場します。
世界観はシリーズ本編と密接に関わりますが、あくまでシリーズファン向けの内容であり、初心者がわざわざ最初に遊ぶ必要はありません。世界観を深く掘り下げたい場合に選ぶ作品と言えるでしょう。
イースシリーズの魅力
主人公アドル=クリスティンは赤毛の冒険家。行く先々で現地の女性たちに好かれる「現地妻ネタ」はシリーズのお約束となっています。彼の行動力と前向きさが、イースという作品そのものの明るさを支えています。
アクションはとにかく軽快で、シリーズごとにスピード感が増し、BGMはどのタイトルも熱く、プレイヤーの冒険心を盛り上げてくれます。
また、相棒ドギが壁を壊して道を切り開くという役回りも毎作恒例。シリーズファンにはおなじみのネタとなっています。
かつてPC版イースIII(フェルガナ原作)は異様な難易度で知られ、被ダメージが大きく、ボス戦ではパターンを完璧に覚えなければクリアは難しいものでした。今のリメイク版では難易度調整やセーブ機能も改善され、現代基準でも快適に遊べます。
おわりに
どこから始めても構いませんが、まずVIIIを遊べば、このシリーズが今も続く理由がきっとわかるはずです。
今は遊びやすい環境が整っていますので、ぜひ一度イースの世界に飛び込んでみてください。
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